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2人きりの夜は

第3章 3

「そうそう、今日おすすめしてくれてさ」

「りっちゃん?」

「ううん、爽太くんが」

「そうなんだ」

なんかまずかったかな。そういえば、この前気をつけた方がいいって言われたんだっけ。

「お兄ちゃん、朝早かったけど眠くないの?」

「眠くなくなった」

私の隣に座って、本を取られた。

「読むの終わり」

「あ、ちょっと」

私の膝にまたがって顔を近づけられる。キスされると思って目を閉じる。

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