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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

『・・・』



『ごめんってばカイキ。・・・ごめんなさい』



わざとシレっとする僕に
真は何度も謝る





『今さら・・・カイキが何者か、、なんて

興味すらないもん・・・』




『・・・?』




『ふふ・・・カイキが、、変人・変質者の

謎の誘拐犯ならさ・・・・(笑)』




まったく反省の色がなさそうな真の口を
そろそろ塞いであげようかと思うんだけど



真はリビングのカーテンを開けて
外の光を眺めてから僕の方を振り返る




『クス・・・その誘拐犯さんに
躾けつくされてるあたしなんか・・・

その、元?誘拐犯さんの
子どもを妊娠して幸せって思ってるあたしなんか

超絶・変質・変人・変態オンナじゃんか?』




チロっと舌を出してイタズラに微笑む


その笑顔が・・・仕草が・・

日差しに包まれたその姿が



壊してしまいたいくらいに



美しくて・・・・・美しくて





『だから・・・子どもの前で…汚い言葉を使わないの』



やっと一言だけ言い返して


真をそのまま後ろから抱きしめて
頬に手を添えてキスする。



『ん…っ・・・ふ』



まったく・・・少し油断した隙に?
急にオトナになってくれたものだよ


真を強引に抱き上げてソファに運んで
そのまま押し倒した


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