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HEAVEN~時を超えて~

第3章 錯乱

何日過ぎたんだっけ


そこに〃慣れ〃と言うものが確かに出ていたのはこの頃だ

なにもかもを

完全に自由にしてくれている訳ではないけど

彼が家に居る時間は

厳密には昼間の時間は

あたしは窮屈を強いられる事なく過ごしていた


恐怖におののいて泣いてしまうことも

あれからはなくなっていた


そこは、宣言通りだったみたい


だから、少し正気を取り戻していた。




逆の見方をすれば

そんな方法に、まんまとハマって

むしろ本来の状況を忘れかけている

って言う事も出来たかもしれない



どちらが正しいのだろう

ちょっとわからなかった



一度極限状態に追い詰められた後だったせいか

散々こわいと心の中で酷評した彼の笑顔に

今度は安心しているようなバカなあたしだから

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