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O……tout……o…

第1章 おとうと

 28

「うわ…すごい…こんなにいっぱい……」
 この溢れ出た量の多さにびっくりしてしまう。

「はぁ、はぁ、ふぅぅ…」
 しんちゃんはすっかりカラダの強張りが緩み、快感の吐息を漏らしていた。

「ね、ねぇ、き、気持ち良い、あ、良かったの?」
「う、うん、気持ち良かった…」

「ねぇ出すと、射精すると気持ち良いの?」
 わたしは素朴な疑問を問う。

「うん、すっごく気持ちいいんだ」
 すると、目をキラキラさせて答えてきた。

 先輩に聞いてはいたが、本当に気持ち良いみたい…

「うん…なら、良かったわ…」
 わたしがそう呟くと…

「あっ、え、あんっ」
 突然、しんちゃんはガバっと上体を起こし、わたしに抱きついてきて…

「こ、今度は、あ、あーちゃんに……」
 そう囁き、キスをしてきて、胸に触れてきた。

「え、あ、し、しんちゃんっ」
 そして、しんちゃんの太腿が股間の間に入り込み…
 アソコをグイグイと押し付けてきたのだ。

「あ…んん…んん………」
 夕方もそうであったが、その太腿の圧迫が気持ち良い…
 そして奥深くから、未知の昂ぶりをズキズキと疼かせてくる。

 そんな昂ぶりに戸惑っていると、更にしんちゃんは大胆となり、一気にTシャツを捲り上げてきて…
「はぁっ、うんっ」
 なんと、乳首を唇に含んできたのだ。

 その未知の快感が、全身に走り…
「あ、はぁ、や、んん……」
 カラダの力が抜けていき…
 快感の戸惑いに震えてしまう。

 ズキズキと奥から未知の昂ぶりが疼き…
 心が快感の期待感に騒めいてくる。

 あぁぁ………

 あの夜は、わたしのあまりにも無知が故に…
 これが重大な禁忌である禁断の近親相姦という罪悪感なんて湧きもしなかった。

 あの夜、あの時、湧き起こってきていたのは…
 未知の強い快感の興味からの切望であったのだった。
 
 あぁぁ、わたしも…
 さっきのしんちゃんみたいに気持ち良くなりたい…
 それ以外は何も考えられなかった…
 いや、すっかりメスの本能に思考は支配されてしまっていたのだ。

 だからなのか…
 わたしの指先が、無意識に股間へ…
 アソコへと伸びていく。

「あ…ん…」
 そして、指先に触れたわたしのオンナ自身はビチョビチョに濡れていた。

『おチンチンが勃起する様にさぁ、女の子は濡れるのよ…』



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