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箱入り娘、異世界へ行く。

第1章 レオとの出会い

「おい、あんた」

「ぎゃあああっ!!」

「わあああっ!!」

「いやあああっ!!」


 うそ、やだ、なに!?
 今、なにか野太い声が背後から聞こえて……。


「おい、急にでかい声出すな! びっくりするだろ!」

「……えっ……」


 恐る恐る後ろを振り返ると、そこには熊……じゃなくて、ガタイのいいおじさんが立っていた。
 おじさんは金色の短髪に青い瞳をしていた。眉毛や無精髭まで金髪だから、外国人? そしてなぜか鎧を身に着けていて、手には西洋の剣を持っていた。
 

「あっ……もしかして、撮影中ですか?」


 わたしの質問に、おじさんは眉間にシワを寄せる。


「あんた、こんなところで武器も持たずに何やってんだ。魔物に襲われたいのか?」

「ま……魔物!?」

「そうだ、ここはレギウスの住処だぞ? それくらい知ってるだろ?」

「レギウス?」


 わたしが聞き返すと、おじさんは更に眉間にシワを寄せた。


「あんた、よそ者か? もしかして知らずにここに来たのか?」

「あの……魔物って……」


 その時、「ワォーーーン」と遠吠えが辺りに響いた。



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