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箱入り娘、異世界へ行く。

第1章 レオとの出会い

「ふう……。森を抜ければ奴らは追って来ない。命拾いしたな」

「……っ……」

「じゃあ、気をつけて帰れよ」

「ま、待って!」


 わたしはおじさんの背中に向かって叫んだ。


「なんだよ、まだ何か用か?」

「あの、わたしっ……迷子なんです!」

「……は?」

「気付いたら森にいて……ここがどこなのかわからなくて……」


 こんな魔物がいる世界に一人じゃ生きていけないよ! この人なら助けてくれるかも……?


「気付いたら森にいた? ああ……もしかしてあんた、奴隷主に捨てられたのか?」

「え?」

「最近、森に食い散らかされた遺体が多いんだ。奴隷主たちがここに奴隷たちを捨てにくるせいで、レギウスがすぐ人間の匂いを嗅ぎつけるようになった。困ったもんだ」

「え……あの、わたしは……」

「わかった、次の奴隷主が見つかるまで面倒見てやるよ。その代わり……」


 おじさんはわたしの身体を上から下まで見た。


「色々、働いてもらうからな」


 おじさんはニヤリと笑った。


「えっ!?」


 なんだか今、すごく変な目つきで見られたような……。色々と働いてもらうって、もしかして……。



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