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箱入り娘、異世界へ行く。

第1章 レオとの出会い

「たまたま……。じゃあ、レオさんが森へ入らなければわたしは……」

「ああ、今頃レギウスに食われていただろうな」

「……っ!」


 なんて恐ろしい国なんだろう……魔物がいるなんて、まるで最近読んだファンタジー小説の物語みたい。


「あっ、そういえば、スマホ!」


 わたしは高校のブレザーのポケットに手を突っ込んだ。


「スマホ?」

「うそっ……ない……。ポケットに入れておいたのに、落としたのかな……」


 スマホがあれば、お母さんに連絡できたのに。きっと今頃、私が登校していないから、学校からお母さんに連絡が入ってるはず……。


「スマホってなんだ?」

「えっ……スマホ……スマートフォンだよ」

「スマートフォン?」

「……」


 スマホを知らないなんて人、今時いるんだ。もしかしてここ、すごく田舎なのかな?


「帰りたい。どうしてわたし、こんなところに来ちゃったんだろ……。もしかして夢を見てるのかな」



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