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陽が沈む湊、陽が昇る湊。

第4章 兄弟

日曜の非番。
湊は義弟の凱の家に向かう。

凱はエリート弁護士でタワマンに住んでる。

エントランスでインターホンを鳴らした。

自動ドアが開き、エレベーターホールに行くと

待機していたエレベーターの扉が開く

34階。静かな室内で一気に地上を離れた。

3401。東向きの角部屋。

インターホンを押すと

188cmの超高身長の凱が迎えいてれくれた。

「非番なのに呼び出してごめんね」

「別にいいよ。日陽は日勤でいないし」

「なにその基準」

1LDKの室内は全てがスタイリッシュで洗練されている。

なんだろう。モヤっとするな。

「日陽から聞いたよ。一緒に暮らしてるって」

「ああ、一昨日から住んでる」

「へぇ、やっとここまで来たか」

凱は10年近く彼女の相談に乗っていた。

湊は恋愛に疎くて、壊滅的だった。

「上手くやってる?」

急な問いかけに湊は一瞬言葉につまる。

え、この間のこと言ってるのか?

オレが下手くそだったって

日陽が凱にチクったのか?

いやいやいや、そんなこと言うわけないよな

「まあまあだな」

凱はこの義兄が何か勘違いしているなとお見通しだった。

「そんなこと聞くために呼んだのか?」

「まさか、僕は暇じゃないんだ」

彼は渡したい物があるといって

一緒にエレベーターに乗り地下に向かった。

地下駐車。
凱は先に進んで高級車の前で振り返った。

ランドローバー・レンジローバーヴェラール
英国王室御用達のラグジュアリーSUV

凱の愛車だ。

近づくと起動音がしてドアノブが現れる。

運転席のドアを開けて、中から何かを取り出した。

「僕からのプレゼント。受け取って」

手のひらにスマートキーが乗っていた。

「え、くれるの?」

オレは改めて高級SUVを眺めた。

「コッチじゃないよ。湊の後ろ」

「後ろ?」

振り返ると、ちょこんと停まっている車

ブリティッシュグリーンのミニクーパー

「クライアントから譲り受けたんだけどさ。僕のサイズだと、シートを一番後ろまで下げても脚が伸ばせないんだよね」

「……いや、オレだって181あるぞ」

「湊はガタイがいいから似合うよ。それに、日陽の送迎やデートするにも車があれば便利でしょ」

「はぁ……ありがとう」

クライアントからミニ貰った!?意味分からん。

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