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陽が沈む湊、陽が昇る湊。

第6章 日陽の一日

凱と日陽は海辺のレストランで食事をしている。

「このお店いいね。今度、湊と一緒にこようかな」

価格も思っていたより高くなかった。

「そういえば、電話の話ってなに?」

「ああ、それはね。看護師で良い人を探してて、日陽に相談できないかと思ったんだ」

「それって、凱の良い人みたいな?」

彼は含みのある笑みを漏らしながらノンアルのワインを飲んだ。

「まぁ……僕がというか」

「えっ、えぇ〜、凱もついに将来について真剣に考えているのね」

「日陽?」

「わ、分かった。探してみる」

「ま、いいか。お願いするよ」

日陽は少しわくわくしていた。
凱にも恋人が出来たら湊と四人で昔のように出かけたり出来るかも。と

帰りの車中では日陽は凱にいろいろと聞き込みのように質問をしてきた。

「好みのタイプは?」

「家庭的な人かな、お互い仕事に追われて大変だけど、子どもも欲しい」

「そこまで考えてるのね、真剣に選ばなくちゃ」

「子どもが小さいうちは、専業主婦になってもらって復帰してもらってもいいかな」

「私もそう思う。子育て大変だけど一緒に過ごしたい」

「そうなんだ。ちなみに日陽は子ども何人くらい欲しいの?」

「そうね……2人は欲しいかも」

「どっちがいいとかある?」

「男の子でも、女の子でも元気に産まれてくれればどっちでもいいわ」

「……素敵なママになれそうだね」

「ふふ、そう? まだ分からないけど」

そう遠くない未来を想像して、しあわせそうな笑みが溢れる彼女を横目に鎧はアクセルを踏み込んだ。

湊の家。
「今日はありがとうね。凱」

「湊にもよろしく言っといて」

高級SUVが下り坂を音もなく走り、ウインカーが点滅して消えていく。

日陽は懐かしい我が家となり始めてる、玄関の引戸を滑らせ誰もいない家に向かってただいまと声をかけていた。

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