子猫クロワサンス(最終回)
第2章 猫クロワサンス
スニーカーチョコは…幸運にもその年一番売れたチョコとなった。
重役会議で、来年度から入社する僕は、スニーカーチョコの実績を掲げ役員入社が決定した。
同期入社のやっかみやひがみは増えるが、社長の息子が入社するのだ…注目の的だし、その手の話は小さい頃から聞かされていた…。
なにしろ、本家からのプレッシャーに比べたら……痛くも痒くも怖くもない。
それに加え…啓二さんの存在は……それ以上の課題となった。
ズーッと隠れていたのに…とうとう、啓二さんの前に出なければいけなくなった。
啓二さんの反応が怖かった……。
しかし―――…
役員挨拶の場で…啓二さんが僕を見て…泣いている…。
あの、啓二さんが…
僕を忘れていなくて…
僕を見て………泣いてくれた…
勘違いでもいい!
僕は我慢することを―――――――やめた。
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