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あなたの一番になりたいのに

第1章 【こんなにも好きなのに】






ダイニングテーブルに向かい合って座り
カンナさんはゆっくり、
言葉を選びながら丁寧に話してくれた



カンナさんの初恋はサツキさんだった事
女性が好きだとカミングアウトして
顔色ひとつ変わらず今まで通り接してくれた
サツキさんに恋をするのは時間が掛からなかった
サツキさん自身もカンナさんに対して
親友以上の対応をしてくれていたから
勘違いしたんだと……



そしてそこで初めて話が出て来たのは
カンナさんには2つ上の姉が居るという事
双子のようにそっくりらしい
スマホで写真を見せられて私もびっくりした
本当に似てる…カンナさんが2人居るみたい
性格は正反対らしいけど、
サツキさんと長く一緒に居るにつれ、
ようやくわかった事は
サツキさんが見ていたのはカンナさんを通して
カンナさんのお姉さんだったという事実



「その時が一番辛かった」と自虐的に笑う
どうやったって勝てない相手なんだと
お姉さんは今、念願の夢だった海外で
通訳の仕事をしてるとか
片思いを拗らせ、常に自分の隣に立たせたと



「そっか、あの場面見られてたんだ……最後の賭けだったのかも、うん、こっち振り向いてくれないかなって……結局あの後はっきり断られたんだけどね」



「でも、サツキさん、カンナさんの心配ばかりしてましたよ?私以外にもたくさん彼女らしき人が居るのに関係続けるのかって……諦めなさいって牽制だったのかな?」


「え?いつ?でもまぁ、仕事に集中しろって散々言われてきたからなぁ〜自暴自棄になりつつあった私を止めようとしてくれてたのかもね」



本当に来るもの拒まずな時期があったみたいで
それは申し訳ないと謝罪された
過去の事だから、と私もそれは受け止める
私と出逢って、最初は小動物みたいでただただ
可愛い生き物として見てたみたい
頑張って仕事覚えていく姿を見てくれていたし
どんどん可愛くなっていく私に
実は焦ったんだと話してくれた







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