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晴れ。ときどき雨。

第143章 25日(木)






嫌なことがあって、
俯き、泣きそうになった時




ぽんっ、と優しく


あなたの手が頭にのった。




「大丈夫。いい子いい子。」




ほんとはすごく嬉しいのに…




「こども扱いしないでよっ//」



あなたの手を叩く。


冷たかった。




「ごめんなさい(笑)
寒いでしょ?着ときなさい。」



よいしょ、と袖から腕を引き、

目の前に差し出される学ラン…



「え~、いいよ。」


「風邪引いちゃうでしょ?
着ときなさいっ」




……またこども扱い///




「はいはい…///」



しぶしぶその大きめな学ランに袖を通す。



ぶかぶか。


でも温かくて…いい匂い。




その時



―――ぽんっ



頭に乗る大きな手。




「いい子いい子♪」




悪戯な笑顔。



…また“好き”が増えた。





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