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官能作家の日常

第1章 ママの下着 嫁とのセックスが一番エロい

こうして僕と嫁は1週間に一回ぐらいのペースで、ラブホに行く約束をした。
ちなみに僕はフリーライターなので、家族で住むマンションとは別に、池袋に仕事部屋を借りている。書斎みたいなものだ。
そこでヤッてもいいのだが──男性ならお分かりいただけると思う。
仕事部屋という名の浮気部屋と化しているので、そこに嫁を招くのは何かとマズイのだ。
嫁も薄々分かっているから、わざわざ来ようとしない。
嫁とラブホテルに行くとき、僕は前日から池袋の仕事部屋に泊まっている。
なぜなら駅前で待ち合わせをしたほうがデートっぽいからだ。
嫁は朝、子供たちを学校に送り出すと準備をして池袋にやってくる。
僕は仕事柄、自由業なので、午前中であっても時間は作れる。
嫁は外出時、スカートを履いてお出かけ用の洋服でくるから、僕はなんだかヨソの奥さんと逢引している気分になる。

そして、これは僕と嫁が結婚後、初めてラブホテルに行った時の話である。

いざ、セックスを始めようとしたときだ。
嫁をベッドに押し倒して、キスをしながら服を脱がせにかかる。
「あ、そうだ」
嫁は何かを思い出したように呟いた。
「どうした?」

「ママね、今日ドエロな下着を履いてきたの」

僕はこの言葉に鼻血が出そうぐらい興奮した。
ドエロな下着というのは、まだいい。
本当にドエロなのは、自分のことを「ママ」と呼んでしまった嫁だ。
確かに嫁は子供の前で自分のことを「ママ」という。
いつしか僕と話すときも「私」ではなく「ママ」というようになっていた。
別段それを意識したことはなかったが、この場面でふいに母親の癖を見せられると、たまらなくエロチックに感じたのだ。
「あ、そうなんや。楽しみや。見せて」
僕は「ママ」という単語に発情したことを悟られないようにした。
マザコンだと思われたくなかったからだ。
だけど心の中では、嫁という名のママを抱いている気分になっていた。
疑似的な近親相姦である。
イケナイことをしているのだ。
思えば、夫婦というのは同じ屋根の下で暮らし、一緒に飯を食って、風呂上りも堂々と裸でうろつきまわる。
そう、家族である。

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