テキストサイズ

先生とアイツ

第10章 *新しい生活

お母さん達が死んで、1週間がたった。

「あゆちゃん。ここの部屋使ってちょうだいね」

賢斗のお母さん……志穂さんが笑ってくれた。

私は家がなくなり、高校を卒業するまで、賢斗の家でお世話になることになった。


やっぱり、やさしいな……志穂さん。

「ありがとうございます。あの、ちゃんとバイト代入れますんで……」

賢斗と一緒に住むことになるのだが、そんなことを気にしてる暇などない。

志穂さん達は、赤の他人な私を、家に置いてくれてるんだから

そんなこと、気にしてられないよ……

「ふふふ。そんな、気なんか使わなくていいのよ?」

「はい……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ