
先パイ、これは恋ですか?
第6章 変化
「えと………。
暇だから来てみただけだよ。」
「そうなんだ。
俺は好きなバンドのアルバムが出たから買いに来たんだ。」
え……??
もしかして………。
「それって、もしかして One On??」
「桜乃知ってんの!?」
「うんっ♪
あたしもOne On大好きなんだぁっ!!
ボーカルの声好きなの!」
「ヤバいよな、あの声!まじ神!!
桜乃も知ってるとは思わなかった!!」
「あたしも嬉しいっ♪
本当に神!!
ゴッドゴッドっ!!」
「ゴッドゴッドって…。意味分かんねぇよ!!」
「いや!!
神だけじゃ収まりきらないよっ!!
宇宙レベルだよ!!
無限の可能性だよ!!」
「更に意味分かんねえよ!!
なんだよ宇宙レベルって!!
ってか、桜乃の面白いな。
こんなキャラだっけ?」
え……。
あたし、普通に喋れてる……!!??
「えっ!?
あ、うん……。
あたし、凄い人見知りだからねー…。
だけど、井賀!!
いや、智也!!」
「え!?
もう呼び捨てかよっ!」
「あたし、智也と仲良くなれそうっ♪」
「おぉ…。」
