
恋する季節☆短編集☆
第2章 ヤンキー×天然彼女
いや、ちょっと待って…。
私、迷子になってたんだ…。
「あの…教室ってどこか分かる?」
「分かるけど…なに、もしかして迷子になってここに来たわけ?」
「うん…」
「あははは!!俺、てっきりお前もヤンキーかと思ったよ!」
凌太は大爆笑していた。
そんな笑わなくても…。
余計に恥ずかしいじゃん///
でも、この笑顔…。
見る度にドキドキする…。
もしかしてこれが恋?
よく結衣が『ドキドキは恋の象徴』とか言ってたっけ?
「じゃあついてきな?教室まで案内してやる」
「うん…」
私は凌太の後をついていった。
もう入学式も終わっちゃったなぁ…。
結衣…心配してるかな…。
後で電話しとかなきゃ…。
