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捨て犬と俺と…

第7章 犬の過去

それから施設にはいってしばらくしたら、その恵美さんと和義さんが僕を選んで引き取ってくれた。
やっと自由になれるかも…って思ったけど違った。

いっつも僕を狭くて暗い部屋にとじこめるの。だされたと思ったら、バットでお腹殴られたりして。だから、中学校はいけなかった。小学生のときも、親の関係とかで、僕といると周りの人が死んじゃうんだって噂が流れて…避けられてた。

みんなの目が怖くて学校に行くふりをして公園にいたり体育館に隠れたりなんてことも少なくなかったし…

ほとんど学校でなにも習ってないから、勉強もできないし、友達とも喋ったことないし相手がなんで怒ってるのか、どうすればいいのかとか気持ちも全然わかんなくなっちゃった。。。

それで、陸に会うちょっと前この家から脱出しようと思ってなんとか外にでたけど今までほとんど外なんてでたこなとないから、なにをどうすればいいかわからなくて…

でもとりあえず切符をなんとか買って電車に乗ったけどみんなの目が怖くて止まった駅をでできちゃった。もう疲れて苦しくてあんまり人がいない公園まで走ってきたら気を失って…


そしたら…陸が…」

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