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不器用

第1章 久しぶり



きっとずっと忘れること
なんてないと思ってて。

いつまでもあの人だけと
諦めがつかなくて。


そんな恋をしてたはずなのに
いつの間にか心の中にいたのは
他の人でした。

久しぶりのときめきも
久しぶりの鼓動の高まりも

認めたくはなかった
信じたくなかった


意地を張ってたのもあると思う。
でもそれ以上に
また失恋するのが怖かったんだ。


…………それでも


それでもあたしはまた恋をした。

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