ヒュリカ ~僕だけをみて~
第2章 プロローグ
ズズズズズズ …… ズズズ
ピッ…ピッ…ピッ…
主の部屋に無機質な機械音が哀しく響く
ヴヴ…
蒼白い光を放ちながら
いく人かの少女たちが主の前に姿を現した
主はアンティークの少し錆の付いた長椅子に腰を掛け
白いシャツに淡い群青色のマントを羽織っている
片膝を床につき頭を伏せている少女たちもフードの付いた白いマントを慎みやかに着ている
G5(ジーファイブ)『湿度,気温,天候,配置,全て正常です』
B3(ビースリー)『トラップ,生命活動,全て正常です』
K2(ケーツー)『全方位確認,異常なし。主様、ついにこの時が来ましたね…我々の望みが叶う時が……』
青く、くすんだ瞳を主に向ける
主「あぁ…やっとだ…いかに待ちわびたことか……K2、君のお陰だ」
K2『あぁ、なんて勿体無いお言葉でしょう………さぁ、時は満ちました…主様、始めましょう』
主「うぬ……」
そう呟くと主は大きく立ち上がり叫んだ
主「ヒュリカ………ッ!!!!!!!!」