片思い時間。
第3章 6月21日 *チカ=自己チュー様々*
今日はテストも近いことだし、学校終わったらそのまま塾行こ~とか思ってたけど友達のチカに言われて
一回家に帰ることにした。
チカの事、私は大嫌い。
何もかもが自己チューすぎるから。
この前5万円も万引きしたって言ってた。
あんま関わりたくない。
家まで毎朝迎えに行ってるのに、1分の遅刻でも100円払わないといけない。
それで1分遅れてきたら、キモイとか色々言われる。
私予定あるのにねちねち遊びに誘われて 断ったら凄い罵声を浴びかけられる。
「死ね、きしょ、友達と思えない」
いや、私も友達と思ってないですよ?
3年生になったら、どうなってもいいから縁を切るつもりだ。
チカの事を思い出すと、怒りが沸いてきて他の友達を傷つけてしまうから…。
今日は雨が降ってて車が沢山通り過ぎる。
そのたびに私はチカの後ろについて一列になった。
「ちょっとぉ~!いま傘が当たったんだけど?」
「あ…ごめん…」
「ごめんで済まされませんけど?」
「ごめん…」
「だから~あ~いらいらするわぁ! 本当にお前きしょいな!」
「…」
「返事してくれへんと会話なりたたけんけど? きしょいわー本当きしょい…きっしょきっしょきっしょ…」
車来て、こいつ引かれて死なないかな…?
「あ! チカちゃんたち!」
不意に後ろから声をかけられる。
ー…先輩だ