たからもの
第16章 帝王切開
「…もしもし?」
その声は紛れもなく
一番聞きたかった秋の声
言葉に出せず黙ってしまった私
時間が時間だっただけに
不安を感じた旦那
でも私を不安にさせないよう
穏やかに
「何かあった?」と聞いてきた
隣では看護師さんが
「オペの準備しておいて」
と他のスタッフへと指示していた
一度、深呼吸をして
気持ちを落ち着かせてから
「また優ちゃんが徐脈起こして…
頻繁になるようなら
緊急で帝王切開するみたいなの
で、いまから来てほしいって」
できるだけ分かりやすく
旦那に伝わるように話した
すぐ理解した旦那
「すぐ準備していくわ」
隣に待機していた看護師さんが
「どのくらいで来れるかな?」と
小声で聞いてきた
「どのくらいで来れる?」
「んー、10分でいく」
「わかった
気をつけてね…」
「ありがと
大丈夫だから頑張れ」
「うん……」
電話を切ると
10分で来れる旨を
看護師さんに伝えた
それを聞いて
慌ただしく
ナースステーションへ戻った
怖い
でも私がしっかりしないと
優ちゃんは
私が守らないといけないんだ
掛け布団を右手で握り
左手は優ちゃんがいるお腹に置いた
優ちゃんも諦めないで…
その声は紛れもなく
一番聞きたかった秋の声
言葉に出せず黙ってしまった私
時間が時間だっただけに
不安を感じた旦那
でも私を不安にさせないよう
穏やかに
「何かあった?」と聞いてきた
隣では看護師さんが
「オペの準備しておいて」
と他のスタッフへと指示していた
一度、深呼吸をして
気持ちを落ち着かせてから
「また優ちゃんが徐脈起こして…
頻繁になるようなら
緊急で帝王切開するみたいなの
で、いまから来てほしいって」
できるだけ分かりやすく
旦那に伝わるように話した
すぐ理解した旦那
「すぐ準備していくわ」
隣に待機していた看護師さんが
「どのくらいで来れるかな?」と
小声で聞いてきた
「どのくらいで来れる?」
「んー、10分でいく」
「わかった
気をつけてね…」
「ありがと
大丈夫だから頑張れ」
「うん……」
電話を切ると
10分で来れる旨を
看護師さんに伝えた
それを聞いて
慌ただしく
ナースステーションへ戻った
怖い
でも私がしっかりしないと
優ちゃんは
私が守らないといけないんだ
掛け布団を右手で握り
左手は優ちゃんがいるお腹に置いた
優ちゃんも諦めないで…