テキストサイズ

All Arounder

第11章 High School Student



朝のホームルームでは、担任からの連絡が入り
それだけでこの時間は終わった


終わると担任は、さっさと教室を出てしまい、休憩時間が挟まった



『…///』



すごい…


学校ってこんな所なんだ…



同い年(あたしは19だけど)の子がこんなにたくさん集まって、授業を受ける…


すごいよ












「ねえねえ、君だれ?」


『え?』



姫の前の席にいる男子が、こっちを振り向いた




「転校生…じゃないよね?」



『あ…はい』



何て答えようか…?




「斉藤と友達なの?喋ってたけど…」


『そう、それ』


「へえー」


など話していると、姫の周りには一人、また一人とだんだん人が集まってきた




どこから来たの?
名前は?
さっき私服着てたよね?
大志と友達だって?



ありとあらゆる質問が、姫に降り注ぐ



『え、えーっと…えーっと…』



「そいつは一日体験授業してんだ
んな寄ってたかって聞いてやんなよ」



と大志の声が聞こえると、皆「へえー」と感嘆して
それからは何も質問してこなかった




…支配者か…?




「姫」



『何?』



「オレの分、授業受けといて」


大志は姫に、教科書類と筆箱を渡した




『は?』



「んじゃ、お休みー」




大志は机に頭を落とし、そのまま寝てしまった




『…』



何であたしが…








ストーリーメニュー

TOPTOPへ