All Arounder
第15章 Jealous
「大丈夫か?」
「う…うん、あの…た、大志…」
円香は大志の方に向き直った
「あの…ありがとう、スッゴく強かったね…///」
「そうか?」
「うん…あたし、ほんとに惚れちゃったかもぉ///」
円香は大志に抱き着いた
「おい、もう契約は終わったじゃねぇか
さっさと1000円払え」
「ひどーい!!
ねえ大志ぃ、付き合ってよぉっ」
「5000万用意したら、一ヶ月だけ付き合ってやらぁ」
「うわぁサイテー!!
女の子にそんなこと要求するんだぁ!!」
「うっせぇな、早く報酬払え」
――――――――――
「なぁ退斗、姫ちゃん…
お前らどうしたの?」
マスターは不思議に思い、テーブルに突っ伏している二人に話し掛けた
「…」
『…』
二人とも、ろくに返事すらしない
「うまいコーヒー入れてやろうか?」
「…」
『…』
退斗と姫ちゃんが顔を伏せきっているこの光景…
是非とも待受にしたいな
と思い、マスターが携帯を取り出したところで
カランカラン
大志が戻ってきた
「あー疲れた」
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