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All Arounder

第22章 What Should I Do ?


―――――――――――



目が覚め、体を起こした




大志はいない



…そうだ、今は仕事中だ



All Arounderとしての…




『…』



あたしはどうするべきなんだろう


やっぱり、学校へ向かうフリして酒場に行くのがいいのだろうか



…それが1番だ





姫が1階に下りると、斉藤は朝食を取っていた




『うっ…』




思わず後ずさりする



この行動は不自然だろうか


いや、正当な反射だ




「姫ちゃんおはよ」




『…おはよぅございます…』




…どうするべき

どうするどうするどうする?




こんな時こそ、笑顔を作れ…!!













「…顔引き攣ってんぞ?」





マジか…




『…何でもないです』



いつでも好きなときに笑えるわけじゃないのか…




少しがっかりしつつも、姫は席に着いた



もちろん、斉藤の対角の位置に



「美空が作っといてくれた朝飯だ。
ゆうひほど美味くねぇけど、食ってやってくれよ」




『…普通に美味しそうです』




「それ、あいつに聞かせてやってくれ」





斉藤は茶碗の中身を掻き込んで食べると、バタバタと仕事に行ってしまった





『…』




…何か、普通だった




とりあえずは安心かな…?








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