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「大志、そんで何して来たんだ？」



井上は酒場で、マスターの入れたカクテルを飲んでいた


後になって大志が酒場へ帰ってきて
井上の隣に座る


「依頼人の家に罠仕掛けてきた。マスター、酒」



「未成年者にアルコールは出せないね、オレンジジュース飲みな」



大志は渋々オレンジジュースを受け取った



「罠って、何だ？」



井上はカクテルのさくらんぼを口に放り込む



「これ」



そう言って、大志は何やら小さなものを置いた



「…画鋲(ｶﾞﾋﾞｮｳ)？」



「ああ、まぁ根気よく待とうじゃねぇか」



オレンジジュースを口に含み、喉に通した







酒場にはゆったりしたジャズミュージックが流れる


まるで大志のその余裕っぷりを象徴しているかのように