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All Arounder

第24章 Parasite




「俺のライフルコレクションに触んなバカ!!」



「まぁまぁ、固ぇこと言うなよ」



大志が冗談半分で引き金を引いたとき



ズドン!!






「…」


「…」


『…』





井上の肩辺りの服をかすめ、弾は壁にめり込んだ




「あ…わりぃ、弾が入ってるとは思ってなかったから…」



「ざけんなぁあああああー!!!!!」





井上は急いで大志から銃を取り上げた




「殺す気か、お前相棒を殺す気か!!??」



「だから謝ってんじゃねぇか、落ち着けって、な?」




「うるせーよ!!
何でお前に宥められなきゃなんねーんだ!!」




そう井上が大志に詰め寄っていると、電話が掛かってきた




『はい、もしもし』




なぜ姫ちゃんが電話に出る…!!?




《は?女の声?》




『はい、退斗に代わりま…』

「もしもし!!?」




井上は急いで姫と電話を代わったが…





《どういうことよ、何で女がいるわけ?》



「あ…あれは…妹だ…」



《見苦しい嘘つくな、金輪際あたしに近づかないでよね!!》




「ちょっ…おい待てって《ブツン》…
こっちだってお前みてーなブス勘弁だっつの!!
自意識過剰女が!!」



井上は電話を切ると、大志と姫を睨みつけた





…この疫病神どもめ










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