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「あたしの名前は…鍋島雪(ﾅﾍﾞｼﾏ ﾕｷ)っていうの…」



「へえ、雪さん…」




雪ちゃんとか、名前だけはいっちょ前に可愛いんだな…




「昔のあだ名が"雪だるま"だったの…でもいつの間にか"雪"は取り去られ…
今では"だるま"と呼ばれる毎日…」




「ぴっ…」




ぴったりだ

と口に出してしまいそうになったのを、井上は必死に堪えた




「何で"雪だるま"なの？って昔の友達に聞いたら、"雪ちゃんの肌が白いからだよ"って言ってもらえた…
だから別に"だるま"って呼んでもらって構わないわ。
実際、あたしの肌は白いから」




んーお客さん、多分その友達はものすごい嘘をついたんじゃありませんかねー？





だるまさんは姫の方を向いた



「で、ひょろ娘、いい考えって何？」





ひょろ娘って姫ちゃんのことか!?


まあ、あんたと比べたら姫ちゃんなんてひょろひょろなんだろーな




ってか…だるまさん、姫ちゃんに対しては態度でけー






『えっとね、食生活の改善してみよ』





ああ


姫ちゃん可愛い






『チョコレートとかポテチとか、油っぽいものは食べないで、野菜とか魚を食べるの』




「チョコレートとポテチを食べないで!?
そんなことしたら死んじゃうでしょ!!?」




そのニキビも体形も、きっとそのせいでしょうね