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All Arounder

第25章 Dharma Doll Appears



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姫とだるまは一通り話を終えると、握手を交わした



『じゃあ、何か変化が出たらまた来てね
変化がない時も来てねっ』



「ええ、ありがとう。
…またね、ひょろ娘」




だるまは床をきしませながら、酒場を出て行った








大きな嵐が過ぎ去ったような開放感、安心感に
大志も井上もマスターさえも、ゆっくりと息を吐いた




「あー、凄かったー。
まさかニキビの相談だったとはなー」




「ああ、びっくりした」




「椅子…大丈夫かな…?
古いタイプのだから心配で心配で…」




マスターはカウンターチェアの安否を確認し、
無事なことがわかると、ホッと胸を撫で下ろした





「…にしても、姫ちゃんやるなー。
レシピ考えるとか、なかなかじゃねーか?」




『えへへ、まあね』




「効果があるかどうかは別だけどな」








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次の日




カランカラン



「ちょっとひょろ娘、見てよこれー!!!」



地響きを立てながら、酒場に入ってきたのはだるまだった





『どうしたの、だるまさ…って、あああ!!!』



姫の驚いた声に、大志も井上もつい顔を向けた




「…ええ!!?」



「うっ…嘘だろ!!」





二人も自分の目を疑った




なぜって、だるまの顔のニキビは綺麗さっぱりなくなっていたからだ






た…ただのゆで卵になった…!!





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