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「えっと…あれ？」



男は辺りをキョロキョロと見回し、その場にだるましかいないことを認めると、

その可愛いげのある目を大きく開いた




だるまは男と目が合うや否や、すぐさま駆け寄った




「あ…あの…!!///」




「手紙くれたのは、君？」



「は、はい!!突然呼び出してすいません…///」




二人が並ぶと、男の方が長身のくせに、だるまが何倍も大きく見える









『もうちょっとで告白だよ…///』



「…どーなんだろな…」




姫は食い入るように見つめるが、井上はどうでもよさ気だ


大志なんてあくびをしている










「じ…実は…」




だるまは意を決したのか、クッと男の顔を見た






「ケーキ屋であなたを見たときから、…ずっと好きでした!!付き合ってください!!///」





「え…」





深く頭を下げるだるまの前で、男は困ったような顔をした






そしてその口がゆっくりと動かされる














「…ごめんなさい…」















だるまは下を向いたまま、口をギュッと結んだ




涙が溢れてきそうになったが、こんなことで泣くような弱い女だと思われたくなく


無理に笑顔を作ってから顔を上げた





「そ…そうですか…」






「…ごめんなさい…」





男はもう一度謝った