All Arounder
第5章 Fusion Mission
「私はこういう者だ」
男は名刺を大志に渡した
「矢車(ヤグルマ)さん?」
「ああ」
矢車という男は軽く笑った
本心ではない、もちろん上辺だけのものだということは一目瞭然だった
「えっと…オレ、名刺ないっす」
「ははは、いや結構だ。…早速、内容に入ってもいいかな?」
急に矢車の目つきが鋭く光る
しかし、そんなものに腰が引けるような大志でもない
「ええ、どうぞ」
矢車は椅子に座り直すと、口を開いた
「…西浦財閥を、ご存知だろうか?」
「西浦財閥?
まぁ名前くらいなら…」
「なら、率直に言おう。
今回依頼を申し出たのは他でもない…西浦財閥の令嬢、
西浦姫(ニシウラ ヒメ)
を暗殺してもらいたい」
「…わりぃが、断る」
その言葉に、矢車は顔をしかめた
「なぜ?」
「オレらAll Arounderは、人殺しはしない主義だ。
そういう依頼なら他を当たってくれ」
大志の投げやりな態度に、矢車の周りの者たちは苛立ちを覚えたが
矢車は話を続けた
「なら、殺さなくていい。
誘拐して、私たちのもとへ連れてきてくれ」
大志は少し悩んだあげく、
「…わかった」
と了解した
男は名刺を大志に渡した
「矢車(ヤグルマ)さん?」
「ああ」
矢車という男は軽く笑った
本心ではない、もちろん上辺だけのものだということは一目瞭然だった
「えっと…オレ、名刺ないっす」
「ははは、いや結構だ。…早速、内容に入ってもいいかな?」
急に矢車の目つきが鋭く光る
しかし、そんなものに腰が引けるような大志でもない
「ええ、どうぞ」
矢車は椅子に座り直すと、口を開いた
「…西浦財閥を、ご存知だろうか?」
「西浦財閥?
まぁ名前くらいなら…」
「なら、率直に言おう。
今回依頼を申し出たのは他でもない…西浦財閥の令嬢、
西浦姫(ニシウラ ヒメ)
を暗殺してもらいたい」
「…わりぃが、断る」
その言葉に、矢車は顔をしかめた
「なぜ?」
「オレらAll Arounderは、人殺しはしない主義だ。
そういう依頼なら他を当たってくれ」
大志の投げやりな態度に、矢車の周りの者たちは苛立ちを覚えたが
矢車は話を続けた
「なら、殺さなくていい。
誘拐して、私たちのもとへ連れてきてくれ」
大志は少し悩んだあげく、
「…わかった」
と了解した