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大志は、こっちへ駆けて来る斉藤とゆうひの元へ走った




そして思い切りゆうひの胸に飛び込んだ





ゆうひはただ、強く、それでも優しく大志を抱きしめた





「大志ぃ…ごめんね…お母さんが目ぇ離しちゃったから…怖い思いしたねぇ…」





「大志!!勝手にウロウロとどっか行くんじゃねぇよ!!」




斉藤は大志のオデコをペシッと叩いた





「たぃし、だぃじょーぶだったよ
おじちゃんといっしょだったの」




「おじちゃん？」





ゆうひはよくわからないようだったが、そのまま大志を抱っこした





「お腹空いたでしょ？今日は大志の好きなもの作ってあげるね」




「ぉじちゃん…」






「大志、今度心配かけたらデコピン３０回だからな」





「こら斉藤」




「…」
















帰っていく三人を、ぼんやりと見ていた





やっぱり…眠たかったんだね










大志はゆうひの肩に顔を押し付けたまま

寝てしまっていた















さよなら





大志




ゆっくりおやすみ