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「そういやー…」



と、井上は窓の外を見た



「もう夜か…」



「うん、あんたが目ぇ覚ますの待ってたら暗くなってしもた」



「…俺のせいみてーな言い方だな…」




葵は「そうやろ？」という目を向けてきた




近くで見ると、余計にその綺麗な顔が際立つ




「お前…この近くに住んでんのかー？」



「ううん、うちは大阪。親がこの辺に住んどるから、たまに遊びに来んねん」




「一緒に住んでねーの？」




「うち、大阪好きやねん。父親の実家が大阪やから、ばあちゃん家に泊めてもらってる」




「へー」




この女、ちゃんと嬉しそうに笑った顔…


可愛いんだな…///





はっ



いや待て俺…!!
何考えてた…!?





「え、んじゃー親のとこ行くときに、いっつもこの山に寄るっつーことか？」




「まぁ、そやな」





葵は、少し得意げな表情を見せた













「…葵だっけ？」





「うん、何や？」







「俺…あんたに会ったことあるか？」