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「で、葵は親んとこ行くって？」



「うん、まあほんの二、三日のことやけどな」




葵はストローからメロンソーダをズズッと飲み干した



今二人は、山を下りたところにある小さなカフェにいる





「へー…そのあとは？」




「そらぁ大阪帰るわな」





サラっと言われてしまい、井上はパンを食べながら肩を落とした




「落ち込むことないやんか」



「落ち込むし」




「何でー？」




手を組み後ろへもたれ、ふて腐れた顔をして井上は言った




「…キスしてねーじゃん…」





「…///」




葵は微笑し、少し俯いてからもう一度井上を見た



その上目遣いに、胸が高鳴る





「…したろか？///」





「え、マジで!!?」





井上は目を輝かせ、身を乗り出した





「んな…ちょっと、目ぇ閉じて？///」





「おっ、おう!!///」





井上は少し顔を近づけ、目を閉じた