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「んじゃ自己紹介するわ、うちは葵って言います、よろしくぅ」


礼儀正しくもペコッと頭を下げてきたので、井上以外の３人もつられて頭を下げた




「こっちがマスターで、あの生意気な目ぇした奴が大志だ。で、ご存知の通り、姫ちゃん」




井上は葵に説明した




葵は嬉しそうに頷き、もう一度「よろしく～」と頭を下げた





「んで…お前は親と会ったのか？」




「会ったで。でも仕事かなんか知らんけど、全然家におらんかったから…近いと思って退斗に会いに来たんやっ」



「…///」




もし今、この場に二人っきりだったなら

迷わず抱きしめていた





「大阪にはいつ戻んだ？」




「決めてへんねん。学校は明後日からやけど、休んだる」




葵はガッツポーズした





『もう外暗いけど…すぐ帰っちゃうの？』




姫が尋ねると、葵は困った顔をした




「あー…そやなぁ」



「え」




咄嗟に出てしまった井上の寂しそうな声


全員が笑いを堪える






「井上ん家に泊まっていけばいいじゃねぇか」



「え？」



大志の意外な台詞に、井上もびっくりした




「退斗、ええの？」




「え、ええ、ええ、大歓迎、ウェルカム!!」




一気に井上の目に輝きが戻った