All Arounder
第8章 Make You Smile
―――――――――――
「あー、やっと片付いた」
店で伸びていた男たちは、全員外へ放り出してきた
大志は首をパキパキいわせ、ソファーに腰掛けた
酒場は銃弾の跡でボロボロだった
床には割れたグラスやワインが飛び散っている
「あーあーもったいない…、また仕入れなきゃなぁ…」
マスターは残念そうに、床に落ちているガラスの破片を拾い集めた
「姫ちゃーん、俺腕すげー痛い…なでなでして~」
『やだ』
「即答かよー(泣)」
悲しむ井上をよそに、姫は大志を見た
その視線に気づき、大志は微笑した
「わかってらぁ、30億も掛かってんだ…ぜってぇ笑わせてやんよ」
その言葉に、姫は小さく頷いた
「え、30億って何の話だ?」
井上は首を傾げた
「依頼の話だ…内容は姫を笑わせること
報酬は30億」
井上はポカンと口を開けた
「笑わせる…?」
今までいろんな依頼を受けてきたが、こんな依頼は初めてだ
しかも、30億なんて大金は…
「姫ちゃん、マジで言ってんのか…?」
『うん
あたしが受け継ぐ財産、全部あげる』
「んじゃー余裕だ、任せろ!!」
そう言うと井上は、酒場に置いてあるテレビをつけた
「あー、やっと片付いた」
店で伸びていた男たちは、全員外へ放り出してきた
大志は首をパキパキいわせ、ソファーに腰掛けた
酒場は銃弾の跡でボロボロだった
床には割れたグラスやワインが飛び散っている
「あーあーもったいない…、また仕入れなきゃなぁ…」
マスターは残念そうに、床に落ちているガラスの破片を拾い集めた
「姫ちゃーん、俺腕すげー痛い…なでなでして~」
『やだ』
「即答かよー(泣)」
悲しむ井上をよそに、姫は大志を見た
その視線に気づき、大志は微笑した
「わかってらぁ、30億も掛かってんだ…ぜってぇ笑わせてやんよ」
その言葉に、姫は小さく頷いた
「え、30億って何の話だ?」
井上は首を傾げた
「依頼の話だ…内容は姫を笑わせること
報酬は30億」
井上はポカンと口を開けた
「笑わせる…?」
今までいろんな依頼を受けてきたが、こんな依頼は初めてだ
しかも、30億なんて大金は…
「姫ちゃん、マジで言ってんのか…?」
『うん
あたしが受け継ぐ財産、全部あげる』
「んじゃー余裕だ、任せろ!!」
そう言うと井上は、酒場に置いてあるテレビをつけた