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All Arounder

第10章 Parent And Child



――――――――――



『ん…』



カーテンから差し込む光が眩しかった



見慣れない部屋に、一瞬動揺したが
大志の部屋だと思い出すのにそう時間は掛からなかった



『大志…は…』



と、ふと横を見ると、大志が隣で寝ていた



!!!


『えっ///』


慌てて少し身を引いた





…あ…ずっと手、握っといてくれたんだ…




大志の寝顔をじっと見てみる



起きてる時はあたしより年上に見えるのに
今は小学生みたい…




『…///』




気がついた




まだ大志と出会ってほんの2、3日なのに
前より随分余計なことを考えるようになった




そう、昨日みたいに困った顔をしたのも
今みたいに照れてしまってることも…


何年ぶりだろ…?




30億も必要なかったかな?って思えるくらい
自然に…案外あっさりと表情が出たのだ





『…』





これなら…あたしもすぐに…笑えるようになるかな…?




試しに


口元に力を入れた




しかし、上には持ち上がってくれず…


拒絶反応でも出たかのように、少し気分が悪くなってきた




もう



一種のトラウマになってしまったのかもしれない…








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