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「大志ー、姫ちゃーん
朝ご飯食べるー？」



部屋でボーッとしていると、階下から母さん…ゆうひの声が聞こえた



「食うー」



適当に返事をし、大志と姫は１階へ下りていった







『おはようございます』



「おはよう姫ちゃん、昨日はよく眠れた？」


ゆうひはテーブルに皿を並べていった



『はい…ありがとうございます』


「ふふっ、良かった」



ほんとにこの人は…いい顔で笑うんだなぁ…



大志と姫は席についた



「あれ、美空はどこ行った？」


「あの子は朝っぱらから部活行ったよー」


並べられた皿には、ベーコンエッグが乗せられていく




『部活って、何してるの？』



「ああ、…何だっけ？」



「吹奏楽だよ、今コンクール前だから忙しいんだってさ」



続いてコップが置かれ、お茶が注がれていった



と、そこへ

「腹減ったー」



斉藤が再来した



「また来やがった…」



「飯食っちゃわりぃか？
誰のおかげで今のおめぇがいると思ってんだ、ぁあ？」



いちいちムカつくなぁ…




斉藤は大志の前に座った



「…親父、今日は休みか？」


「おう」




最悪だ





「ませガキが、
何だよその顔は？」



「別に」



今日はAll Arounderの仕事は休みだ


家でゆっくり出来ると思ってたのに…