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狼と白頭巾ちゃん

第19章 疼く身体

くちゅ…くちゅ…


卑猥な水音が、ライラの耳にひどく響いた。

先程より優しく、しかし長い口付けは、ライラに鼻で息をすることを許したのだが、

熱が篭る身体に、鼻で呼吸するだけでは酸素が足りない。


「ふっんん…、…かはっ!んんんぅ⁈‼」


一瞬唇が離れ、ライラが息をしようと口を開いたとき、にゅるりと生温いものが歯を割って侵入してきた。

(⁈?‼)

それはシンの長い舌で、ライラが驚き口を離そうともがいても、頑なに口内を弄って蠢いた。

上顎の裏や歯の周りを丹念になぞったかと思えば、ライラの舌を見つけると、それを絡めとり執拗に愛撫を施してゆく。


くちゅ…ぴちゅ…


「はっ…ふぅん…ぅ…んむぅぅ……ふ…」


舌を吸われ、甘噛みされ、幾度も掬い取られ舐めまわされ…。



ぴちゃっ…ぐちゅくちゅっ…くにゅ…



(な、に…これ…。気持、ち…い…ぃ…よぅ…)



「んっ、ふはぁっん…んふぅ…」



込み上げてくる感覚の名も知らぬまま、

ライラは次第に、

シンによってもたらされる快感に、

飲み込まれていった…。

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