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極上年下彼氏

第68章 理人の選択

先生達とありきたりな近況を話して、少しの思い出話をする。


「中庭行ったか?」


と世界史の時田先生がニヤニヤしながら言った。


「まだ、行ってません」


「お前達がよく使っていた中庭のベンチ、今でも生徒達に人気なんだぞ」


何故、人気なのか分からなかった。


「何でもあそこにカップルで座るとラブラブになるとか言って、休み時間は取り合いだ」


先生はガハガハと笑った。


「お前らがしょっちゅう使ってたからだぞ」


俺達は顔を見合わせて笑ったが、照れ隠しの笑いだった。


だって仕方がない。


俺達は学年が違ったから、あそこで話すのが一番多かったから。


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