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極上年下彼氏

第71章 決心

いよいよ、部屋を出る日だ。


私達が過ごしたこの部屋にはもう何もなかった。


あるのは私と理人の中の記憶だけだ。


私の荷物はスーツケース一つだけ。


何もいらなかった。


私は理人がいれば何もいらなかった。


何を犠牲にしても手に入れたいのは理人だけだ。


私の中でそれははっきりと色濃く見えていた。


私は玄関を出て最後の鍵を閉めた。


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