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極上年下彼氏

第9章 信じる

また涙が出そうになったから、窓を閉めようとした。


「待てよ」


理人が窓を抑えた。


「確かにキスしたよ。
俺の本位じゃなかったけど。
俺に隙があったのも事実だ。
でも俺は朱美がいいんだ」


「彼女がいるのに、随分勝手」


「あの子は彼女じゃないし、勝手でも、朱美がいい」


そう言って、窓の外から私を抱きしめた。


私は抵抗できない。


だって理人が好きだから。


例えそれが嘘でも真実でも理人を拒絶する事は出来なかった。


堪えていた涙が勝手に出る。


「嘘!そうやって、私をまた誘惑しないで」


「どうしたら信じてくれる?」


「分からない…」


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