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お告げ

第6章 見えない恐怖

時は経ち、制裁まであと2日とちょっとだ。


一日中、犯人を探したが手がかり1つ見つからない。

ただ焦りだけがつのっていく。
それに関して、智恵は違和感を覚えていた。

それは、この訳の分からない犯人探しにだった。

約1億3千万の中から、たった一人、しかもなんのヒントもなしに探すなど不可能ではないか。
さらには、会話ができない。
犯人かどうかなんて聞けないし、もし犯人が分かっても違っていた場合を考えると、うかつに手出しできない。

何が言いたいのか。

つまり……もともと私達を助ける気などさらさら無いのではないか。


世界で今同じ事が起きている。
テロ組織なんかじゃなく…もっとこう…圧倒的な存在。

例えば神。
神のイタズラではないか。

智恵は訳が分からなくなっていた。

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