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過去日記

第12章 2012年2月


もし失敗したら、全然行くつもりのない滑り止めの私立になってしまう。


若菜はずっと言ってたよね。


若菜は全国的にも吹奏楽が有名な高校に行くって。


そこは野球も強かったから、甲子園の応援席でも半端ない演奏だ。


映るかな、テレビに。


そんな他愛もない会話までが妙に懐かしく感じられる。


その高校の定演を観に行って、夢中になった若菜の興奮した顔が今も忘れられないよ。

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