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過去日記

第1章 2011年3月


演奏会が終わって、

観客のお見送りが終わって、
一段落。


俺はまだ会場に残っていた。


たくさんの花束やプレゼントの差し入れを片付ける若菜に、ちょっとこっちに来てと手で合図。



「隼人君、来てくれてたんだぁ」


一瞬、疲れた若菜の顔に艶が戻ったように感じた。


可愛い…


「うん。宮内に絶対来いって言われて」

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