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過去日記

第13章 2012年3月


このままじゃ彼女自身、気持ちのもって行き場所がない。


でも

それでも


俺は、それでもボロボロになっていくお前の傍にいたかった。


奈緒には若菜との約束を破って欲しかった。


どうせ終わってしまうことが分かっている命なら、その命の瀬戸際にお前の唇を俺の唇で塞いで、せめて俺がお前の最期の呼吸を止めてやりたかったよ。

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