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お告げ~INシンガポール~

第14章 そもそもの問題

もう1つは実在しない、もしくは、ホテルに来ていなかった、という理由も考えられる。

実在しないのは、ルールに反するから無いとしても、ホテルにもとからいなかったのなら、つじつまが合う。


しかし、それでも疑問は生まれる。
あまりに理不尽ではないか。

日本のときは、支配側、抵抗側共に生き残る確率は平等だった。

それが今は、
このゲームに勝てる確率は、全くに近いほど無い。

それが犯人の狙いなら別だが、シンガポールに生き残りを集める意味がない。

それぞれの国でそのまま殺してしまえばいいのだから。

つまり、何か見落としているのだろう。

智恵はふとそう思った。


同じようなことを、麻央も思っていた。

しかし2人とも、何を見落としているのかは分からなかった…

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