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お告げ~INシンガポール~

第18章 近づく死

…真衣はいつの間にか気を失っていたようだ。

「今何時…?」
見えない咲と仁に聞く。

「さっき、6時を回ったところだ。」

「…後6時間だな。」
2日聞き続けた不気味な声。
それにも馴れた三人は、冷たい水の中に張り付けられていた。

「なにこの水…!」
「その水が今日が終わる頃には、おまえ達を覆ってしまうだろうね。」

すでに下半身より高い位置まで水位はあがっていた。


この恐怖に堪えられるかな…

これまでに無いほど冷たい声に、真衣は思わず涙を流していた。

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