テキストサイズ

リンとレンとMEIKOとKAITO

第1章 リンとレン


~RIN~

私には弟がいる。
名前はレン。
双子の弟。
私はレンが好き。
家族とかそういうのじゃなくて、ちゃんと異性と意識しての好き。
レンは鈍感。
私が後ろから「ぎゅっ」ってしながら
「大好き」
っていってもレンは
「あーはいはい、俺も大好きだよ」
と、当たり前のような顔していう。
多分、レンは私がいった「大好き」を家族だから、と考えているのではないか。
時々不安になる。
レンは好きな人がいる。
ミク姉だ。
私にはとうてい勝てない存在。私より売れているボーカロイド。
私より可愛い。
勝てないのは分かっている。
でもレンの事は諦めたくない。家族なんて関係ないんだ。
愛さえあれば血が繋がっていても問題なんてないんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ