リンとレンとMEIKOとKAITO
第1章 リンとレン
~RIN~
「レーン♪」
ぎゅっ
私の日課。
「うわっ!なんだよ~リンか~」
今レンはミク姉だと思ったのだろう。
私には分かる。ずっと一緒にいるんだもの。
「大好き」
私はためらわず、そう言うと、レンは
「俺も。」
と返してきた。
分かっている。
分かっているから傷付かない。「早く学校行こっ」
「あぁ。」
靴を履いて、家を出る。
学校に着いた。
「おはよう」
「おはようミク姉!」
先に家を出たミク姉が声をかけてきた。
やっぱりミク姉は可愛いな、
「おはようレン君。」
「あぁ。...はよ」
レンは小さな声でミク姉に返した。
ああ...レン、照れてるんだ。
可愛いなぁ~。
顔が少しあかい。
「レン君照れてるの?」
ミク姉も気づいたみたいだ。
やっぱりミク姉にも分かっちゃうんだ。
私だけの、レンじゃないんだ。