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刑事とJK~続編~

第15章 すれ違い



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「…ただいま」



いつもの3倍小さい声で言った


声よりも、扉を開けた音でゆうひは気づき
モヤモヤした気持ちを抱えたまま玄関へ向かった



『おかえり』



そしてまた、いつも通り鞄を受け取り
部屋の中に入っていく









初めて、静かな夕食を食べた



うめぇ、とは


言ってくれなくて…












お互い、いつ話を切り出そうか迷っていた



結局、就寝前までは何も言えなかったが



二人がベッドに腰掛けると、今だな…と思い
やっと口を開いた





『「あのさ…』」





『「あ…』」




ほんと、こういう時はよくハモる



「な、何だ?」


『斉藤から、言って』



「ゆうひから言えよ」



『男でしょ?
斉藤から』




「…」




決まり悪そうに顔を掻いて、斉藤は言った



「昨日は…悪かった」



『え…』




また、小泉のことについて言及されるのかと思っていたが…

まさか謝られるとは…





「何でゆうひが、小泉を庇うようにするのか…今だってあんまし理解できねぇ…」



『…』




「で…何か…
おめぇがオレより小泉を好きなんじゃねぇか、って思ったら…
すんげぇイライラして…」




斉藤は、目を合わせないようにして喋った






『…斉藤…』





「あいつのこと、教えてくんなかったから…
なぁ、ゆうひ…ほんとは、オレのこと、どう思ってんだ?」









『勘違いしないで』






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